アローズラボ
-競技力をスポーツ科学の視点から強化する-

機種モデル:InBody470

は、スポーツ科学による 「検査→分析→評価」 を柱に、基礎体力を見える化することで競技力や健康の質向上をサポートする民間屈指のスポーツ科学施設です。スポーツ版人間ドック「スポーツドック」では、プロアスリート・オリンピック選手たちも使用する本格的なトレーニングマシンや測定機器が揃っており、その中の一つにInBodyがあります。アローズラボは現状把握・弱点判明・能力分析・才能発掘を得意としており、小学生から高齢者、学生スポーツからプロ選手まで幅広い方が施設を利用しています。

一方、弱点克服・能力育成に重きを置くは、最先端のスポーツ科学に基づいた 「見る→動く→走る→もっと走る」 を探求する子供のためのスポーツ科学トレーニング塾です。全国で6校(2023年11月に東京田町店オープン予定)が開校しており、スポーツビジョントレーニング(見る能力)やアジリティトレーニング(動く能力)、カケッコトレーニングや低酸素マラソントレーニング(走る能力)など、小学生から中高生向けに開発された最適な科学トレーニングを提供しています。

▲ ビジョントレーニングの様子

中でもアローズラボ守山小幡校は、学生から社会人までの格闘技・陸上・水泳などの個人競技の方や、野球・サッカー・バスケットボールなどの団体競技のチーム全体で利用される方も多く、モーターバイク競技ジュニア日本代表やプロ野球選手、総合格闘技やキックボクシングのチャンピオンなども輩出しています。また、当校を運営する大樹グループのあおば接骨院守山小幡店が併設していることから、高齢者の方も多く見えられることが特徴です。足腰に不安がある方が健康に歩くための指標として脚の筋力測定をしたり、運転免許の返納を検討している方が動体視力の検査をしたり、健康に関して様々な悩みを持つ高齢者が接骨院の紹介で来校されます。

▲ 庄島 裕貴さん

アローズラボ統括マネージャーの庄島 裕貴さんは、アローズラボ守山小幡校にてスポーツドックの計測及び結果のフィードバックを担当しています。アローズラボは競技力や健康に対する悩みを持つ方が利用されますが、庄島さんはこのような個人の方だけでなく愛工大名電高等学校(野球)・名古屋高等学校(男子サッカー)・冨田高等学校(卓球)・ファイティングイーグルス名古屋(バスケットボール)・名古屋オーシャンズ(フットサル)などの学校部活動からプロのチームまで、時には出張してサポートを行っています。また、アローズジム名古屋則武新町校では子供達のトレーニング指導にも携わっています。

庄島さん:
「高校と大学では野球部に所属していました。大学での部活動は自主性が求められる部分も多く、怪我を経験される方も多いと思います。私自身も大学時代で肩を負傷したことがあり、手術や入院を経験しました。それまでは楽しさや上手くなりたいという気持ちで、ただがむしゃらにスポーツをしていましたが、怪我を通してケアの必要性や自分の体を知ることの重要性、数値的な観点から選手寿命を延ばせることに気づきました。このことがきっかけで、科学的観点からアプローチできるスポーツインストラクターを目指しました。」


InBody導入経緯

▲ 計測室に設置されているInBody470とBSM370(自動身長体重計)

アローズラボではスポーツで必要とされる基礎体力を計測するために、バイオデックス(筋力)・オプトジャンプ(跳躍力)・呼気ガス分析装置(持久力)などの測定機器が設置されています。これらは競技の技術的部分に直結する身体能力の指標ですが、InBodyは競技パフォーマンスを発揮するためのフィジカルが備わっているか、身体的部分の評価を行うために設置されています。基礎体力を計測する検査は、スポーツドックのコースによって内容が変わりますが、InBodyは全てのコースで必須検査として組み込まれています。

庄島さん:
「アローズラボには様々な測定機器がありますが、事業を立ち上げた当初からフィジカルを評価できるものとして、体重の中身が分かる体成分分析装置が構成に入っていました。体成分分析装置は様々なメーカーのものがありますが、機器の使いやすさや測定値における誤差の少なさ、結果の信頼性という部分でInBodyが良かったと本部から聞いています。また、フィールドに出て監督やコーチとお話する中でも、『InBodyのデータを取られていますか』 という声を聞くことが一番多く、業界の中でも最も信用できる・信用されているメーカーだと僕自身も感じています。体が伴っていないと身体能力を高められないということもありますし、InBodyで測定した体成分結果から体を見える化した上で、改善点を理解してトレーニングに取り組まなければ、効果を最大限に引き出すことはできません。」


InBodyの活用項目とフィードバックのポイント

                                  ※上記イメージはサッカー選手の結果用紙抜粋

▲ 体成分分析(体成分結果用紙上部に表示される)

庄島さんは、まず体水分量・タンパク質・体脂肪量などの体成分分析の項目から、括弧内に記載された標準範囲と比較して自分の数値がどの位置にあるのかを必ず説明しています。

庄島さん:
「スポーツをしている方が多いので、特に除脂肪量の項目を重要視しています。多くのアスリートやスポーツ分野の学者が除脂肪率や除脂肪体重など、除脂肪量に関する項目を活用しているためです。除脂肪量自体が多ければ多いほど、自分の体をしっかり動かすためのポテンシャルが備わっているということになります。」

                                  ※上記イメージはサッカー選手の結果用紙抜粋

▲ 筋肉-脂肪(筋肉量が多いD型でアスリートの特徴を表す)

次に筋肉-脂肪グラフの形を確認します。体重・筋肉量・体脂肪量が3本の棒グラフで表示され、グラフの長さから基準値に対する過不足を確認し、グラフの先端を結んだ形から測定者の体型を視覚化できます。特に真ん中の筋肉量が伸びてくるような変化が、アスリートにとってはとても重要です。

     ※上記イメージはサッカー選手の結果用紙抜粋

▲ 部位別筋肉量(下半身の筋肉量が多くサッカー選手の特徴を表す)

部位別筋肉量の筋肉均衡も全利用者に対して毎回確認する項目です。プロの選手やパフォーマンスが高い選手は筋肉の左右差がありません。このことから、運動能力を向上させていくためには左右の筋肉均衡が重要と考え、筋肉均衡の項目を活用しています。また、部位別筋肉量の発達率は競技特性も見えやすい項目です。

庄島さん:
「卓球選手を計測した時は、両腕の筋肉量で13%ほど差が出ている選手もいました。また、サッカーでは上半身の筋肉量が少なく下半身に筋肉が全振りしているような選手が多く見受けられます。全国のアローズラボで測定したデータは毎月本部に提出しており、競技ごとの平均値などがまとめられています。気になる情報があれば本部に問い合わせて数値を知ることができ、選手へのアドバイスでも参考にしています。

時には 『どうしたら運動が上手にできるようになるのかな?』 と運動があまり得意でなかったり、苦手意識が強かったりする子供が施設を利用することがあります。そういう子達には弱い所を伝えるだけでなく、できている所を良い部分の数値を見せながら褒めることで、自信を付けさせています。これはInBodyのフィードバックで普段から意識していることの一つでもあります。

成長期の段階にある子供は身長や体重の変動幅も大きく、女性はホルモンの関係で体調が崩れやすいなどの背景もあります。こういったことも加味しながら数値を読み取り、体のコンディションや生活環境で改善されることがあるということを常に頭に置いて説明しています。」


体脂肪率を約6%も落とすことに成功した40代女性の例

アローズラボ内にはパーソナルトレーニングを受けるためのスペースが用意されています。スポーツドックを受けて、「ダイエットを頑張りたい」 「チームで利用しているが個人的にもう少しトレーニングをやってほしい」 などの要望がある方に対して、パーソナルトレーナーが1対1で指導を行います。パーソナルトレーニングを受けられる方は毎回InBodyを測定しており、中には筋肉量を増やしながら体脂肪率を36.7%から31.2%(マイナス5.5%)まで落とすことができた女性もいます。

▲ データ管理ソフトLookinBody120から印刷した履歴結果用紙の一部

庄島さん:
「最初の変化は緩やかでしたが、ある日を境にすごく伸びてきて体も引き締まってきました。こういった体の変化が数値で見えるので本人もやる気になってくれましたし、教える側も感覚的でなく数値で確認できるので、お互いモチベーションアップになっていました。『体脂肪率の数値が減っていくのが楽しい!』 と喜んでくれました。InBodyは良い意味でも悪い意味でも数値で出てくるので、結果を見て喜ぶ方もいればショックを受ける方もいます。『もっと良い数値だと思ったのに…』 と落ち込む方に対しては、『伸びしろの可能性や現状を知れて良かったですね』 『伸びしろ部分を改善すれば、更に競技力が向上できますね』 といったお声掛けをして、モチベーションが下がらないように気を付けています。」


InBodyを使用することのメリット

計測結果から弱点が判明すると 「瞬発力を鍛えましょう」 のように宿題を3つほど与えています。各自でトレーニングの宿題に取り組んでもらい、頑張った成果を確認するため3ヶ月後・6ヶ月後に再計測を行います。InBodyは他者の客観的評価・イメージなどの曖昧なものではなく、完全に自分の体を数値化した具体的なものです。InBodyを測定することで自分の体を知ることができ、明確な目標となる一つの数値を得ることができます。

▲ 愛工大名電野球部 計測の様子

庄島さん:
「InBodyを取り入れることで、利用者の行動が変わる場面をたくさん目の当たりにしました。愛工大名電の野球部では自分の測定結果を寮の部屋に貼り出し、それを毎日チェックしなから、どこの部分をどのように変えないといけないなどを自分で考えるようになり、”タンパク質をもっと食べないといけない” “こまめに水分や補食を摂取しないといけない” など食事に関しても意識できるようになったそうです。選手たちがInBodyを測定して自分の体を知ることで、意識が変わっていくことに監督も喜んでくれました。」


今後の展望

▲ ファイティングイーグルス名古屋選手とアローズラボ守山小幡校の皆様

庄島さん:
「現状では、アローズラボに来ていただくことで様々な計測を行っています。InBodyは持ち運ぶことができるので、こちらからチームの拠点に出向いて測定なども行えるようになれば、トレーナー活動としても幅が広がりますし、選手たちも種目のトレーニングに充てる時間を確保できると思います。監督もチームの傾向が分かると、とても喜んでくれますので、もっとフットワークを軽くしてサポート活動を広げたいと考えています。今後もみなさんに喜んでもらえるようにInBodyを活用していきたいです。

愛知県の小・中学生の運動能力は全国的に見ても低く、各都道府県で行われる体力テストは毎年最下位あたりを記録しています(2022年: 小学生男児47位、小学生女児47位¹)。アローズラボでInBodyなどの様々な計測から自分の体や身体能力を数値化することで、運動に対する意欲が高まったり、自信を持てるようになったり、少しでも頑張ろうかなという気持ちになれれば、愛知県全体の競技力や運動能力の向上にも繋がるのではと期待しています。

スポーツ科学で数値化することで、アローズラボを自分の新たな才能を発見する場所にしてほしいです。また、運動の得意・不得意にかかわらず、自分の能力を少しでも向上できる場としても利用してほしいです。もちろん、プロや上を目指す方にも、プロに行くために必要な数字の提示やアドバイスもできるよう、一人ひとりに寄り添い応援していきたいと思います。」

パラ陸上競技の井谷俊介選手の記事はこちらよりご覧ください。四肢欠損の人でも体成分を測定できるInBody BWAの活用方法をご紹介しております。

参考文献
1. スポーツ庁,令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果. 2022